会社と戦う手段として、ユニオン、という選択がアリかな、と、思うその理由は、
逆に、自分が会社側の人間として戦わなければならなかったとき、
あ。裁判で弁護士と戦った方がマシ。
と、思ったからです。
そのときの思い出話です。
未払い残業代を退職者から請求されたとき、事に当たった私は、正直、
支払ってあげないとダメかな。
と、考えていました。
彼らが在籍していたのは、私の入社前だったので、本当のところは、私には分かりません。
けれども、在職社員に聞き取りしたところでは、未払い残業があること自体は、おそらく確かなんじゃないかな、という感触を持ったからです。
そして、もしそうなら、未払い残業代を支払うことに、異論はありませんでした。
その点では、経営陣とも認識を合わせて。
でもね。
相手の言い値を言われるままに払うことは、許せません。
支払うべきであるなら、支払うべき金額を。
支払うかどうかを争うより、重要なことだと考えたわけです。
支払うこと自体で、会社は傾きません。
適正でない金額を支払うことで、傾くのです。
その理念のもと、私はユニオンと戦ったわけです。
だから、ユニオンがそのことをきちんと理解してさえいれば、勝っていたのは、ユニオンだったと思うんですよね。
私は、争うつもりは毛頭なかったので。
交渉したかっただけなので。
何度も言ったんですけどね。
結果、期せずして、圧勝してしまいました。